「第1回ワールドベースボールクラッシック2006」の初代王者は我が日本なり!!
WBCの1番の魅力は、国家を代表したナショナルチームによる真剣勝負にあるのでは
ないだろうか。そこには、甲子園を目指す高校球児の純粋さに共通するものを感じる。
また、イチロー選手が述べてきた言葉や態度には、代表チームに対する考え方など
共感する部分が多く、自分の意識や感覚とも非常に近いものがあるように思えた。
さて、全日本グランドソフトボール連盟では、7月にアメリカで海外普及という初事業を
行なうことが決まっている。その目的は、「グランドソフトボール(視覚障害者野球)を
パラリンピック競技にしよう」という夢に向けての歴史的な第一歩を刻むことである。
事業趣旨を簡単に説明すると、海外交流団(選手・役員50名)を組織してベースボールの
本場であるUSA(ケンタッキー州ルイビル)に渡り、日本が開発した優れたブラインド競技で
あるグランドソフトボールを紹介して、まず米国視覚障害者にその魅力を認知してもらおうと
するものである。そのために日本選抜チームを2チーム作る訳だが、選手や審判も1週間の
休業と参加費などの自己負担があるので、普通に募集して動員させることは至難の業だと
思う。大きな可能性のある活動を、形だけのものとして終らせないためには何が必要か?
まずは、グランドソフトボール界の全ての関係者に、我々の夢とその実現手段を広く伝達して
共有定着させることだと考える。そして、日本を代表する活動に参加する歴史的な意義への
理解を忍耐強く求め続けることにより、社会的な使命感をも生み出すことになるはずである。
そういった大義名分と精神的支柱を創らなければ希望者も集まらないだろうし、単なる交流
旅行になってしまうなら無理してまで参加したくないと思う選手も多いのではないだろうか。
それでは、目標達成の過程を提示するのに必要な検討課題を皆様と共に考えてみたい。
【グラソフ海外普及事業に関する検討素材】イメージすると夢が身近に感じてきませんか・・・
①日程と参加費については、参加者の事情と対費用効果との観点から再考する。
(移動日2日+親善訪問1日+普及活動3日+市内観光1日=7日)
②グラソフを実際に普及するための活動時間は、可能な限り多く設定したい。
1日目:歴史・ルール・競技内容の説明と、デモンストレーションゲーム。
2日目:現地の視覚障害者スポーツの関係者を2班に分けて合同練習。
3日目:日本選抜チーム+USAチームの親善試合。(前日の2班で2チームをつくる。)
③今回の普及事業を次につなげるために、米国障害者スポーツ組織と次年度の計画まで
協議しておく。(例:1年後は日本に招いて両国代表チームによる対抗戦を企画する。)
④社会へのアピールにはマスコミを活用して、同時に企業スポンサーの獲得も画策する。
(例:グラソフのピンバッジを作成したり、JAPANのユニフォームに企業ロゴを入れる。
NHK福祉ネットなどに現地取材を、パラフォトなどにネット配信を依頼する。)