「Athens 2004 Paralympics」での日本選手団は、過去最高のメダルを
獲得し、オリンピック同様に成果のある大会になったようである。
それと共に、多くの課題が生まれた大会でもあったと思うので、
私の印象に残った問題点を以下に列記しておこう。
①クラス分類は、アルペンの約13クラスに比べて、競技機能により細かく
分かれていたにも関らず、同一種目の選手の能力に大きな差異を感じた。
優勝確実だった円盤投げ選手が、クラス判定で軽度に変更され金を逃した。
②競技性の向上を重視する半面、勝負と栄誉へのこだわりから、ドーピングや
障害度詐称等に走ってしまう者も増えてきた。自転車の葭原選手は銀メダル
に繰り上がったが、本人も純粋に喜べないところがあるのではないだろうか。
③卓球団体選手のコメントに、「出場権を得るために海外遠征が必要になるが、
仕事を休んたり費用を工面したりで、代表に選ばれるまでに疲れきってしまう。
外国選手のレベルに追いつくにも本物の指導者がいない。」という言葉があり、
私も経験者として共感できるが自力で何とかするしかないのが現実である。
陸上の三井利仁監督の奥様にはソルトレークで看護師としてお世話になったし、
自転車競技で銀メダルの葭原滋男選手(B2)とは16年来の付き合いである。
また、ゴールボール女子の初出場での世界第3位にも拍手を送りたい。
♪本当におめでとう、そしてご苦労様でした・・・次は2006トリノだ!!